コンピュータやインターネット活用を、車の運転免許レベルで普及を目指したい

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 「74.8%」という数字。これは、日本人が運転免許を持っている人の割合(平成27年)。ほとんど多くの大人が、望めば運転免許を取得し、車を運転できる時代。コンピュータやインターネットの深い活用も、これぐらいのレベルまで高められないでしょうか。

 今年度(2020年度)から、全国の小学校でプログラミング教育がスタートしました。小学校だけでなく、既に中学校では技術科で導入が始まっており、高校でも2020年度から情報Ⅰという必修科目がスタート予定です。

 さて、私がプログラミング教育に興味を持っているのは、もっともっと多くの人たちがコンピュータやインターネットを活用できるようになれば、人間がより人間らしく暮らせるのではないだろうかと感じているからです。

 科学技術は、基本的に人間をつらい労働から解放するために発展・普及してきたのではないでしょうか。私は稲作農家の生まれで、幼少の頃から目の当たりにしたのは、農機具の発達により、人間の仕事が楽になってきたことです。かつては重労働だった多くの仕事が、機械化・自動化によって、少人数でも、短時間でも、行えるようなったのです。

 そして今、コンピュータやインターネットが「決して特別なものではない、空気のような存在」になった現在。アイディアを形に変えるための時間間隔を短くできるだけでなく、たくさんの試行錯誤を、場所という制約をとらわれずに行えるようになったのです。もっと情報通信技術(いわゆるIT的なもの)を誰もが活用できるようになれば、私たちの生活には余裕があふれ、より人間しかできないような創造的な仕事に注力できるのではないでしょうか。

 しかし現実には、様々な課題が立ちはだかります。そもそもITの活用を仮にプログラミングに限定しても、知識・スキルも必要ですし、教え・教え合うような環境も必要でしょうし、何より学習のための時間や機材といったリソースが必要です。

 おやおや、学校におけるプログラミング教育の課題は、そのまま私たちも大人全体を含めた課題と似ているではないですか。

 課題はある、やはり誰かが取り組まなくてはいけない。そう、私も感じているからこそ、私も微力ながら、仕事を通して関わる機会を頂いています。活動を通し、現実的には様々な課題があることも理解しているつもりです。限られたリソースの中で、どのようにして目的を達成できるのか。実は、この実現に至る試行錯誤そのものが、プログラミング教育で目指すものの1つ、「正解のない課題の解決」と似ていると思います。

 今すぐ全ての課題を解決することはできません。ですが、手の届くところから、1つ1つ全体の底上げを目指していきたい。そう思っています。

 せっかく自由に活用できる「知の高速道路」たるインターネットがあるのに、そこの上を走る車と、それを運転し、乗りこなす私たち(コンピュータを活用する私たちの姿)が誰もいないなんて、寂しくありませんか。

 私は、より多くの人たちと、この知の高速道路を走りたい。遠くに行きたい。

 もっと、もっと遠くへ。地平線の遙か向こうへ。

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