オンライン前提時代の、断定的な感情発散からの退避

 SNSやブログ、動画を問わず、直接的な物言いが増えてきていないでしょうか。「○○は○○である」「○○は○○だ」といった断定的な表現だけではありません。そこに、「○○は××だから嫌いだ!」や「○○の××は辞めてしまえ!」のように発信者が強い否定的な感情を載せているケースが見受けられます。

 そして、感情が次の感情を引き起こします。感情の反応は連鎖し、群がる野次馬も出てきます。「私にも何かひとこと言わせろ」といった気持ち。恐らくこれが、炎上の正体ではないでしょうか。

 このような風潮となった原因は、オンラインという限られたコミュニケーション空間に、私たちが突然閉じ込められてしまったから。有無をいわさず。そしてこの、制限された場所において、効率的に意見を拡散したいがために、あえて読者を煽り、読者の感情を揺さぶるような表現が好んで用いられているのでは。

 私は比較的、文字の表現から感情を勝手に膨らませる傾向があり、うっかり目にした字面から否定的な感情がかき立てられがち。特に、対面であれば絶対言わないような、私にとってはキツイ表現がつらい。自分の批判ではなくても、自分が責められているような錯覚に陥ることも。どうみても自意識過剰です。ですがこう、文字情報と感情がセットになって、脳に焼き付いて離れない感覚がもう本当にどうにもなりません。

 対策としては、ツールにフィルタする機能があれば、それを積極的に使って目に触れないようにしています。あとは心掛けとして、事実と感情を切り離します。ほかはもうお手上げ。何か良い方法はありますでしょうか。世知辛いですね。

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