4月に社内発表会を実施したときの話。まずはやってみる!やってみて考えるを今は進めています。
プレゼンテーションに対する取り組みについては、こちらの投稿もご覧ください。
少し早いのですが、今年を振り返りますと、コロナ渦によって働き方が大きく変わりました。特に、対面でのやり取りに対する制約が加わったこと、大きな影響があったのがプレゼンテーションです。
理由はコロナでは、従来のインフルエンザで見られた接触による感染対策だけではなく、会話や発生による小さな飛沫(マイクロ飛沫)に対する会話・発生にも注意する必要が出てきたためです。
そのため、共同作業やミーティングは参加者全員オンラインが当たり前になりましたし、プレゼンテーションや勉強会なども、対話の仕方を変えざるを得ませんでした。
ミーティングの進め方については顔を出すスタイルに困惑しつつありましたが、何とか慣れていた一方、プレゼンテーションについては発表の仕方や、オンライン配信についての知見がほぼ全くなかった状態だったのです。
そのような状況下、これは経験を積む必要があるなと思い、2020年4月20日に会社内のチームメンバーと、ライトニングトークの練習をしよう!という会を設けました。思い立って社内Slackに書いた当時のメッセージがこちら。
オフラインの頃も「プレゼン研究会」を開催していました。目的は、発表に慣れること、つまり、失敗経験を積むこと。
オフライン時と同じように、オンライン前提だとしても発表に慣れる必要があるだろうと考えたのです。未知の体験ですから、脳内シミュレーションや妄想していても、何も分かりません。素振りは基本!まず、やってみる。
いきなり長時間のオンラインセミナーは、ただでさえ通常のオンラインミーティングですらハードルが高いため、まずはライトニングトークから始めようという思いがありました。ちなみに、「LT練習試合」となっているのは、チーム内では勉強会やイベントのことを「試合」と呼ぶ文化があるためです。
ライトニングトークであれば、通常のプレゼンテーションに比べれば準備にかかる手間は少なめ。それに気の知れたチーム内、仲間うちでの発表であれば、失敗もチャレンジも怖くありません。そう思い、まずは動かなくてはと開催してみました。
そして今回の私は、単に発表するだけでなく、司会進行(ファシリテーション)も同時にチャレンジする機会でした。対面と違い、発表者・聴講者双方の雰囲気が表情や仕草で分からない中、どのように進めたらよいのだろうかと、全く想像できなかったからです。
実際進行していて気づいた課題は、一体感の出し方と、孤独感の解消でした。
まず、当時の内部コミュニケーションの中心は社内Slackでしたが、当日はZoomを使っての発表。そのため、SlackのチャットとZoomのチャット機能にコメントが分散することになり、「どこに書いたらいいのだろう」「どこで反応したらいいのだろう」という迷いがありました。
今から思えば、コメントは1箇所に集約することで、集中力が分散しなかったのかなとも思っています。
これは今も考え続けている課題です。従来の勉強会では、Twitterにハッシュタグ付きで投稿(実況)するスタイルが多かったと思います。一方、YouTube Liveでの配信やZoomでの配信のように、映像プラットフォーム側でチャット機能が提供されている場合、そちらを使った方が参加者にとって、移動しなくてよかったり集中力が分散しなかったりというメリットがあるように感じています。
もう1つ、「孤独感」というのはメンバーからの指摘でしたが、通常の発表と違い、画面の向こうにいる相手の様子が見えない(分かりづらい)ため、発表しているときも聞いているときも、自分一人しかいない感じがあるという声は、その通りだと感じていました。
つまり、参加している人達たち同士での(オフライン時のような)一体感、双方向性のある雰囲気をどう感じるかというものです。
Zoomでは、カメラをオンにすると全員の顔は見えるようにもできますが、マイクを切るのがほとんどの場合(発表者の声が聞こえづらくなってしまうため)、あたかも防音室に自分一人しかいないような状態、圧迫感があるなとは感じています。
こちらについても現在も考え続けている課題です。コメント機能を使って積極的に登壇者・参加者とリアクションをするなり、あるいは、そもそも全員がVR端末を使ってチャットした方が良いのではと思うこともありますが、まだ試行錯誤しています。
ひとまず、開催できてよかったのは、社内であれば、安心して失敗できる・できた、という点です。オフラインでの勉強会での発表と同じように、自分で実際に発表しないと分からないことや気づかないことが、まだまだ、たくさんあるなと感じました。
みなさんも、オンライン時代のプレゼンテーションを試されてみてはいかがでしょうか。会場への物理的な移動コストもかかりませんし、必要があればカメラも切ればいいですからあがり症の方も、きっと、オフラインのときよりも発表のハードルは低いと思います。