私がオンライン勉強会で感じている課題感の1つに、開催時間帯・曜日をどうするかといったものがあります。一人の参加者として、あるいは、主催者側として。正直なところ正解が分からないのですが、今感じていることをメモがてら残しておこうと思います。
オンライン勉強会とは、その名の通り、オンラインのミーティング用ソフト(ZoomやMicrosoft Teams等)やYouTube配信などを使い、参加者が集う勉強会のことです。
勉強会は、コロナ渦以前は、どこかしらの会場で開催されていたものが、場所を変えてオンライン上で開催されるようになりました。そのため、オフライン(又は、オフサイト)で開催する勉強会に対する意味合いで、「オンライン」勉強会と呼ばれることが一般的です。
ちなみに勉強会とは、オンラインで配信する動画やウェビナー(オンラインで開催するセミナー)とは趣旨が異なるものと考えています。どちらかといいますと、従来のポッドキャストのような番組配信型。
この番組配信型のスタイルは、コメントを通した発信者と参加者の非同期のコミュニケーションはとれます。ですが、リアルタイムの双方向性があるかといえば、発信者による一方通行になりがちで、コミュニティによるオンライン勉強会とは性質が異なると言えるでしょう(善しあしを論じたいのではなく、このような性質があるという認識)。
私はオンライン勉強会とは、有志が開催する、リアルタイムの双方向性方の勉強会。あるいは、コミュニティ活動であると考えています。そのため、勉強会に対しては、参加者がどのような姿勢を持つかにより、時間帯や曜日に対する考え方が異なってくるように感じています。
19時台がオフラインでは多かったのには理由がある
従来のオフライン開催であれば、特にIT系の勉強会と呼ばれるものは、平日19時台に開始するものが多かった印象があります。理由は、コミュニティ活動は業務ではないため、開催は基本的に就業時間後になるからです。
運営スタッフも参加者も、会社が終わった後、会場に移動します。電車などの交通機関、徒歩による移動、会場によっては入館手続きなどがあり、この移動だけで30分~1時間くらいかかってしまうことも。
そのため、仮に18時に終業したとしますと、会場への移動や準備を見込んで19時台の開始が定着したように記憶しています。18時開始ですと、終業直後で参加しづらいですし、長丁場の勉強会であれば、軽くでも食べてから会場に挑みたいところ。
また、勉強会の時間は開始時間を遅くすることも難しいです。20時開始ですと、内容にもよりますが、終了時間が遅くなりがちです。仮に1時間半の内容だとしても、21時半に終了したら、その会場から自宅へも帰ることを考慮しなくてはいけません。
オンライン前提時代の開催時間について
以上の前提を踏まえ、オンライン時代において、双方向のコミュニケーションが取れるような、コミュニティ的な勉強会の開催時間をどうするのか。これは正直な所、悩ましい課題です。
社会的に在宅勤務が当たり前となり、働く環境によっては、そもそも家の外にでなくなった方もいらっしゃるでしょう。さらに、ワークライフバランスや働き方改革というスローガンの元、定時で仕事を切り上げるような動きもあります。
つまり、これまで考慮が必要だった「終業後の会場への移動時感」を考慮する必要がありません。勉強会がオンラインであれば、家から移動しなくても、必要なときに勉強会に参加できるのです。
そうなりますと、19時台開始はそもそも妥当なのかという話になります。現実的には、リモート勤務されている方、出社されている方、どちらもいらっしゃいますので、一概には言えないのですが。
もう1つ考慮点としては、主催者側も参加者側も、求めているのはコミュニティなのか、情報だけが欲しいのかという、考え方の違いがあると思うのです。「勉強会」という名前で一括りにされてしまっているため、何となく食いちがいが起こっているようにも感じています。
特に、勉強会をうたいながらも一方通行型(セミナーや配信風)のスタイルも、現状に適応できてはいないのではとも思います。会場や聴衆とリアルタイムに行う必要がなければ、それこそ配信だけが発表側も聴く側も幸せになれるのではないでしょうか。
オンライン前提時代の勉強会では、単純に情報を伝えたい・話を聞きたいだけであれば、今後は非同期のオンライン配信に移行したら、双方幸せになれそうです。
それでも、いやいや、相互にコミュニケーションを取りながら、場を作っていくのだというのであれば、開始時間とはどうあるべきなのか、そもそも平日よりも休日がよいのではないか、あるいは昼休みや朝はどうなのか?といった議論が進むのが望ましいと思います。
皆さんは、どのようにお考えでしょうか。